デザインというのは、言葉の要らない視覚によるコミュニケーションの手段です。
感覚的なものですから、初心者や素人に教えるのはとても難しいものがあります。
大阪芸術大学の三木健教授は、りんごデザイン研究所を設立して、デザインの基礎を教えるプログラムを確立しました。
デザインの基本を学ぶプログラム
まず、リンゴを眺め、よく観察し、臭いをかぎ、手で触り、叩いて音を聞いたり、食べ方による音の違いを感じる。リンゴに黄色、白、黒などの紐を巻いてみる。そんな風に楽しく、遊びのようにして、リンゴを使って体験を深め、学生たちは色んなことに気づいていきます。
一見無駄に見える作業がヒントとなって、デザインのインスピレーションを得る、「偶然の幸運に出会う能力」が身に着くように導きます。